Ekiga(イカイガ)はオープンソースのGNOMEデスクトップ環境向けのVoIP、ビデオ会議アプリケーションです。
今回は、現在rc1公開しているDebian 7 (Wheezy)環境において、ディスプレイデバイスとしてUSBディスプレイアダプタ REX-USBDVI2を、ビデオ入力デバイスとして、USB接続のWebカメラ BSWHD01を、音声デバイスとして、Bluetoothワイヤレススピーカー&マイク BSSP09Bを使用した構築例を紹介します。
OBDN技術ブログによる動作検証は、該当するソフトウェアの動作を保証およびサポートを行うものではありません。
内容に関するご指摘などありましたら、ブログ記事の担当までご連絡下さい。
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<検証環境>
Debian 7.0 Wheezy
OpenBlocks AX3/4 kernel: 3.2.36 rc1
OpenBlocks A6 kernel: 3.2.36 rc1
OpenBlocks AX3/4 kernel: 3.2.36 rc1
OpenBlocks A6 kernel: 3.2.36 rc1
<使用機器>
OpenBlocks AX3 DPパッケージ (もしくは、SSD搭載モデル)
OpenBlocks A6 DPパッケージ (もしくは、SSD搭載モデル)
REX-USBDVI2 USBディスプレイアダプタ
OKI Minikeyboard Pro ポインティングデバイス付きミニキーボード
BUFFALO BSWHD01 USB Webcam
BUFFALO BSSP09B Bluetooth ワイヤレススピーカー&マイク
Logitec LBT-UAN04C1 USB Bluetoothアダプタ
OpenBlocks A6 DPパッケージ (もしくは、SSD搭載モデル)
REX-USBDVI2 USBディスプレイアダプタ
OKI Minikeyboard Pro ポインティングデバイス付きミニキーボード
BUFFALO BSWHD01 USB Webcam
BUFFALO BSSP09B Bluetooth ワイヤレススピーカー&マイク
Logitec LBT-UAN04C1 USB Bluetoothアダプタ
1. 環境の構築
X環境の構築に関しては、以下の記事にて行ったものを使用しています。
記事の最後にもありますが、localeをja_JP.UTF-8に設定し、
#dpkg-reconfigure locales
gnome環境をインストールします。
# aptitude install gnome-desktop-environment
A6の場合は、メモリが512MBであるため、スワップファイルを別に作り、fstabで指定しています。
OpenBlocks A6 FAQ
を参考にして下さい。
日本語環境に関しては、ibus-anthyをインストールし、
「システムツール」-「設定」-「iBusの設定」より、インプットメソッドタブにて、インプットメソッドに日本語-Anthyを設定してください。
# aptitude install ibus-anthy
音声の入出力にはBluetoothデバイスを使用していますが、今回はgnomeに組み込まれたBluez管理環境を使用します。
Bluetoothアダプタとしては、USB Bluetoothアダプタ LBT-UAN04C1を使用しており、パッケージのカーネルにより自動的に認識します。
なお、5/24より、既知の不具合として報告させていただいていますが、USB BluetoothアダプタはUSB ハブ経由では使用せず、AX3のUSBポートのどちらかに直接差し込んで使用してください。ペアリングは「システム設定」より、Bluetoothを選択し、 デバイス追加を行うだけです。
ただし、自動ではなく、ペアリングのPIN番号として「0000」を指定してください。
また、本デバイスは、ハイファイ再生モードであるA2DPと、テレフォニーデュプレックスモードであるHSP/HFPが選択出来るため、今回は後者を選択します。
オーディオ回りは、pulseaudioを使用するのですが、pulseaudio-module-bluetooth とpulseaudio-module-gconfを追加インストールする必要があると思います。
# aptitude install pulseaudio-module-bluetooth pulseaudio-module-gconf
なお、A2DPを選択し、totemやRhythmboxによりMP3再生を楽しむことも出来ます。
2.Ekigaの導入と設定
・Ekigaのインストール
まずは、Ekigaをインストールします。
# aptitude install ekiga
Ekigaをインストールすると、アプリケーションメニューのインターネットグループに、Ekigaソフトフォンが追加されます。
最初の起動時に、設定アシスタントが起動しますので、メッセージに従って設定項目を入力してください。
その際、SIPプロバイダとして、Ekiga.netのアカウントを聞かれますので、事前にEkiga.netにてアカウントを作成しておきます。Ekigaコールアウトのアカウントは購入しないならばスキップします。
3.動作画面
エコーテストを選択して通信テストを行いました。
画質に関しては、映像コーデックの設定にある最大ビットレートが初期値64KB/sであるため、初期値のままではかなり粗いものになりますが、ビットレートを上げる事により徐々に画質は良くなります。
A6でもソフトウェアの起動は可能で、画面は出ますが、音の処理が間に合わず、かなり遅れて音が返ってくる上、音質も悪いため、利用出来るコンディションとはいえません。
<待機画面>
<通話画面>
4.さいごに
新しいDebian Wheezy環境にてREX-USBDVI2によるX環境の評価の一環として、ソフトフォンであるEkigaをインストールし、ディスプレイだけでなく、WebcamやBTサウンドデバイスも合わせて検証を行ってみました。OpenBlocksは監視やネットワーク管理などのサーバ用途に適したハードウェアではありますが、Wheezy環境では、デスクトップ環境としてもそれなりに使える状況になっています。
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