GLPI - Gestionnaire libre de parc informatique:
GLPIは、主に情報部門などで必要とされる機能の多くが実装されており、また日本語にも対応しています。
ただし、GLPIには、OSC Inventory-NGが提供するような、管理対象のPC等からリモートで情報を取り出す手段がないため、GLPIにOSC Inventory NGのデータベースと連携する機能が実装されています。
今回は、GLPIを管理台帳のシステム、OCS Inventory NGをエージェントからのデータ収集システムとして、OpenBlocks AX3/A7で利用する方法についてご紹介します。
OBDN技術ブログによる動作検証は、該当するソフトウェアの動作を保証およびサポートを行うものではありません。
内容に関するご指摘などありましたら、ブログ記事の担当までご連絡下さい。
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<検証環境>
OpenBlocks AX3/4 Debian 7.1 kernel: 3.2.40
OpenBlocks AX7 Debian 7.1 kernel: 3.2.40
1.OCS Inventory-NGのインストール
OCS Inventory-NGのインストールに関しては、前回の記事を参照してください。
2.GLPIのインストール
・データベースの作成について
OCS Inventory-NGにてインストールしたMySQLを使用します。
GLPIインストール時に、(MySQLの管理者パスワードを入力する必要があります)
・GLPIのインストール
debian wheezyパッケージより、glpiをインストールします。
提供されるバージョンは、GLPI 0.83.31です。
# aptitude install glpi
インストール中に、MySQLデータベースの管理者パスワード、および、GLPIが使用するデータベースのパスワードの入力を求められますので、前回のmysql-serverインストール時に設定した管理者パスワードおよび、GLPIで使用するDBのパスワードを入力してください。
・web GUIによる初期設定
Webブラウザより、以下のURLにアクセスします。
http://サーバのIPアドレス/glpi/
http://サーバのIPアドレス/ocsreports/
管理用のユーザ名および、初期パスワードは、user: glpi Password: glpi です。
初期画面が表示されます。
右上のsettingボタンを押し、languageを日本語に変更します。
メニューが日本語となります。
3.OCS Inventory-NG との連携方法
OSC Inventory-NGとの連携は、OSCNGメニューより行いますが、事前に、OSCNG modeを有効にする必要があります。
セットアップ-一般設定-一覧タブより、OSCNG modeを有効にしてください。
有効にすることにより、セットアップメニューより、OSCNG modeが選択できます。
データベースのサーバ名を選択し、OSC Inventory-NGで使用するデータベースのパスワードを入力します。
また、OSCNG database in UTF8も「はい」にします。
インポートのオプションを設定します。
OSCNGソフトウェアリストの使用は「いいえ」にして下さい。
「はい」の場合、初期状態では登録されたリストとのマッチングの関係だと思いますが、ソフトウェアリストが取得されません。
OSC Inventory-NGで管理されているコンピュータのリストが表示されますので、全てインポートする場合は、そのままインポートを押します。
インポートが成功すると、一覧 - コンピュータ メニューにて機器一覧が表示されます。
閲覧したい機器の名前をクリックすることにより、情報が表示されます。
また、この情報は、csv形式で出力することも出来ます。
出力されるcsvファイルは、一旦保存し、excelなどで取り込む際には、文字コードとしてUTF-8を、セパレータとして「;」(セミコロン)を指定します。
5.さいごに
今回は、OpenBlocks AX3のdebian wheezyにより提供される、glpiパッケージと、ocsinventory-serverパッケージを使用し、エージェントプログラムより入手した情報をGLPIパッケージで使用する方法を紹介しました。
日本語の扱いについても、特にパッチなどを適用する必要もなく、比較的簡単に導入できると思います。
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