Logitec LAN-W150N/U2WH(BK)は、802.11b/g/nに対応したUSB無線LANアダプタです。
Openblocks AX3での動作検証を行いました。
OBDN技術ブログによる動作検証は、該当するデバイスの動作を保証およびサポートを行うものではありません。
内容に関するご指摘などありましたら、ブログ記事の担当までご連絡下さい。
内容に関するご指摘などありましたら、ブログ記事の担当までご連絡下さい。
<検証環境>
OpenBlocks AX3/4 Debian 6.0 kernel: 3.0.6
1. 対応ドライバと事前準備
RT2870を使用しており、AX3のkernel-3.0.6では、rt2800usbドライバでサポートされています。
上記バージョンのrt2800usbドライバには、すでにLAN-W150N/U2WH(BK)のデバイスIDが追加されていますが、カーネルの再構築を行う場合は、CONFIG_RT2800USB=m(またはy)にするだけでなく、CONFIG_RT2800USB_UNKNOWNもyにする必要があります。
(今回使用したカーネルでは再構築の必要はありませんでした)
加えて、このドライバを使用する場合、ralink社のサイトより、
rt2870のファームウェア: rt2870.bin
を取得し、/lib/firmwareの下に置く必要があります。
dmesgでは以下のメッセージが表示されます。
usb 1-1: new high speed USB device number 2 using ehci_marvell
usb 1-1: New USB device found, idVendor=0789, idProduct=0168
usb 1-1: New USB device strings: Mfr=1, Product=2, SerialNumber=3
usb 1-1: Product: 802.11 n WLAN
usb 1-1: Manufacturer: Ralink
usb 1-1: SerialNumber: 1.0
インタフェースはwlan0となります。
2. wpasupplicantパッケージの導入と設定
一般的なWPAやWPA2での接続をするため、wpasupplicantパッケージを導入します。
# aptitude install wpasupplicant
wpa_supplicantの設定ファイルの雛形を作るために、次のコマンド
# wpa_passphrase SSID パスフレーズ > /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
を実行します。SSIDとパスフレーズは、使用される環境の設定に置き換えてください。
ファイル/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confを編集します。
ssidとpskは記述済みです。必要に応じて設定ファイルを変更してください。
WPA-PSK/WPA2-PSKの例は以下の通りです。
network={
ssid="SSID"
key_mgmt=WPA-PSK
proto=WPA WPA2
pairwise=CCMP TKIP
group=CCMP TKIP
#psk="パスフレーズ"
psk=暗号化されたパスフレーズ
}
3. インタフェースの設定
/etc/network/interfacesに、以下の行
auto wlan0
iface wlan0 inet dhcp
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
を追加します。
インタフェースをupするために次のコマンド
# ifup wlan0
を実行します。
ifconfigコマンドでIPアドレスを確認します。
wlan0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:01:8e:61:7e:f8
inet addr:192.168.10.83 Bcast:192.168.10.255 Mask:255.255.255.0
inet6 addr: 2409:10:320:0:201:8eff:fe61:7ef8/64 Scope:Global
inet6 addr: fe80::201:8eff:fe61:7ef8/64 Scope:Link
UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1
RX packets:582 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:165 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
collisions:0 txqueuelen:1000
RX bytes:116190 (113.4 KiB) TX bytes:16983 (16.5 KiB)
以上の手順により、無線LAN USBアダプタを挿入したまま本体を起動すると、wpa_supplicantが起動され、DHCPサーバからIPアドレスを取得します。
同様にrt2870を使用した他社のデバイスに関しても順次テストし、報告する予定です。
[PR]
0 件のコメント:
コメントを投稿