2013-11-29

[.testted] GLPI + OCS Inventory NGによるIT資産管理 [Debian Wheezy][AX3][A7]

GLPIは、リソース管理、サービスデスク、ソフトウェアのライセンス管理、監査などの機能をもつ、オープンソースの資産管理システムです。

GLPI - Gestionnaire libre de parc informatique:

http://www.glpi-project.org/spip.php?lang=en

GLPIは、主に情報部門などで必要とされる機能の多くが実装されており、また日本語にも対応しています。
ただし、GLPIには、OSC Inventory-NGが提供するような、管理対象のPC等からリモートで情報を取り出す手段がないため、GLPIにOSC Inventory NGのデータベースと連携する機能が実装されています。

今回は、GLPIを管理台帳のシステム、OCS Inventory NGをエージェントからのデータ収集システムとして、OpenBlocks AX3/A7で利用する方法についてご紹介します。


OBDN技術ブログによる動作検証は、該当するソフトウェアの動作を保証およびサポートを行うものではありません。
内容に関するご指摘などありましたら、ブログ記事の担当までご連絡下さい。

<検証環境>
OpenBlocks AX3/4 Debian 7.1 kernel: 3.2.40
OpenBlocks AX7 Debian 7.1 kernel: 3.2.40

1.OCS Inventory-NGのインストール


OCS Inventory-NGのインストールに関しては、前回の記事を参照してください。

[.testted] OCS Inventory NG [Debian Wheezy][AX3]


2.GLPIのインストール


データベースの作成について

 OCS Inventory-NGにてインストールしたMySQLを使用します。
 GLPIインストール時に、(MySQLの管理者パスワードを入力する必要があります)

GLPIのインストール

 debian wheezyパッケージより、glpiをインストールします。
 提供されるバージョンは、GLPI 0.83.31です。

  # aptitude install glpi

 インストール中に、MySQLデータベースの管理者パスワード、および、GLPIが使用するデータベースのパスワードの入力を求められますので、前回のmysql-serverインストール時に設定した管理者パスワードおよび、GLPIで使用するDBのパスワードを入力してください。

web GUIによる初期設定
 
 Webブラウザより、以下のURLにアクセスします。
 http://サーバのIPアドレス/glpi/

 http://サーバのIPアドレス/ocsreports/

 管理用のユーザ名および、初期パスワードは、user: glpi Password: glpi です。


初期画面が表示されます。


 右上のsettingボタンを押し、languageを日本語に変更します。


メニューが日本語となります。


3.OCS Inventory-NG との連携方法


OSC Inventory-NGとの連携は、OSCNGメニューより行いますが、事前に、OSCNG modeを有効にする必要があります。

 セットアップ-一般設定-一覧タブより、OSCNG modeを有効にしてください。



 有効にすることにより、セットアップメニューより、OSCNG modeが選択できます。


データベースのサーバ名を選択し、OSC Inventory-NGで使用するデータベースのパスワードを入力します。
また、OSCNG database in UTF8も「はい」にします。


インポートのオプションを設定します。
OSCNGソフトウェアリストの使用は「いいえ」にして下さい。
「はい」の場合、初期状態では登録されたリストとのマッチングの関係だと思いますが、ソフトウェアリストが取得されません。


ツール-OSCNGメニューより、「新しいコンピュータをインポート」を選択します。
 

OSC Inventory-NGで管理されているコンピュータのリストが表示されますので、全てインポートする場合は、そのままインポートを押します。


インポートが成功すると、一覧 - コンピュータ メニューにて機器一覧が表示されます。


閲覧したい機器の名前をクリックすることにより、情報が表示されます。
また、この情報は、csv形式で出力することも出来ます。




出力されるcsvファイルは、一旦保存し、excelなどで取り込む際には、文字コードとしてUTF-8を、セパレータとして「;」(セミコロン)を指定します。

5.さいごに


今回は、OpenBlocks AX3のdebian wheezyにより提供される、glpiパッケージと、ocsinventory-serverパッケージを使用し、エージェントプログラムより入手した情報をGLPIパッケージで使用する方法を紹介しました。
日本語の扱いについても、特にパッチなどを適用する必要もなく、比較的簡単に導入できると思います。

2013-11-28

[.testted] OCS Inventory NG [Debian Wheezy][AX3][A7]

OSC Inventory NGは、オープンソースのIT資産管理システムです。
公式サイトは、以下になります。

OCS Inventory NG | Home:

http://www.ocsinventory-ng.org/en/

debian wheezyのパッケージで提供されるOSC Inventory NG 2.0.5からはUTF-8対応しており、agentから送られてくる日本語の情報もローカルパッチなしに取得出来ます。
今回は、OCS Inventory NGをOpenBlocks AX3/A7で利用する方法についてご紹介します。


OBDN技術ブログによる動作検証は、該当するソフトウェアの動作を保証およびサポートを行うものではありません。
内容に関するご指摘などありましたら、ブログ記事の担当までご連絡下さい。

<検証環境>
OpenBlocks AX3/4 Debian 7.1 kernel: 3.2.40
OpenBlocks A7 Debian 7.1 kernel: 3.2.40

1.mysqlの導入


パッケージのインストール

# aptitude install mysql-server

 インストール時にMySQLを管理するrootユーザのパスワードを聞かれるため、
 予め決めておく必要があります。

動作確認

# mysql -u root -p

mysql> show databases;
+--------------------+
| Database |
+--------------------+
| information_schema |
| mysql |
+--------------------+
2 rows in set (0.00 sec)

mysql>


2.OCS Inventory-NG serverのインストール


データベースの作成

 あらかじめocs inventory serverで使用するデータベースを作成、設定します。
 rootユーザのパスワードは、aptitudeコマンドによりインストール時に設定しています。

 MySQL monitorを起動し、joruriユーザを作成します。

# mysql -u root -p
Enter password: ←インストール時に設定した(mysqlの)rootユーザパスワードを入力
Welcome to the MySQL monitor.  Commands end with ; or \g.
Your MySQL connection id is 39
Server version: 5.1.49-3 (Debian)

Copyright (c) 2000, 2010, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.
This software comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY. This is free software,
and you are welcome to modify and redistribute it under the GPL v2 license

Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.

mysql>

 DBを作成します。

mysql> create database ocsweb;

 確認は以下のコマンドにより行います。

mysql> show databases;
+--------------------+
| Database           |
+--------------------+
| information_schema |
| mysql              |
| ocsweb             |
| performance_schema |
| test               |
+--------------------+
5 rows in set (0.00 sec)
mysql>

 ユーザを作成します。

mysql> grant all privileges on ocsweb.* to ocs@localhost identified by 'password';

 ※パスワードは適切な値を設定してください。
ocs inventory

 character setを設定します。

mysql> alter database `ocsweb` default character set utf8 collate utf8_general_ci;

OCS Inventory-NG serverのインストール

 debian wheezyパッケージより、ocsinventory-serverをインストールします。
 関連パッケージとして、apache2、perl5、php5等が合わせてインストールされます。

  # aptitude install ocsinventory-server ocsinventory-reports

web GUIによる初期設定
 
 Webブラウザより、以下のURLにアクセスします。
 http://サーバのIPアドレス/ocsreports/

  ここで、データベースのユーザ(ocs)、パスワード(設定したもの)、データベースサーバー名を入力します。


 データベースの設定が成功すると、以下の画面となります。


 改めて、以下のURLでアクセスします。
 http://サーバのIPアドレス/ocsreports/

 管理用のユーザ名および、初期パスワードは、user: Admin Password: admin です。


 以下のエラーが出ますが、これはセキュリティ警告で、

 ・install.phpが残っている
 ・Adminのパスワードがデフォルトのまま

 ですので、まずは/usr/share/ocsinventory-reportsの下のinstall.phpを消してください。


 Adminアカウントの変更は、以下のタグより行います。

  
 2つの修正が終わると、ログイン時のエラーメッセージが消えます。


3.OCS Inventory-NG Agentのインストール


 ・OCS Inventory-NG Serverの一部修正

 データベースocswebのユーザocsのパスワードをデフォルト以外にしておかないと、管理画面にてセキュリティエラーが表示されるため、今回の手順ではあらかじめ別のパスワードを設定していますが、Agentよりデータを受け取ろうとすると、受け取り側のモジュールでエラーが出ます。
 これは、一部の設定ファイルがデフォルトのまま記述されているのが原因のため、修正が必要となります。
 /etc/ocsinventory/ocsinventory.conf内の、
 PerlSetVar OCS_DB_PWD
 で設定された、パスワードをデフォルトのocsから設定したパスワードへ変更してください。

root@glpi3:/etc/ocsinventory# vi ocsinventory.conf

  :
  # Master Database settings
  # Replace DATABASE_SERVER by hostname or ip of MySQL server for WRITE
  PerlSetEnv OCS_DB_HOST localhost
  # Replace DATABASE_PORT by port where running MySQL server, generally 3306
  PerlSetEnv OCS_DB_PORT 3306
  # Name of database
  PerlSetEnv OCS_DB_NAME ocsweb
  PerlSetEnv OCS_DB_LOCAL ocsweb
  # User allowed to connect to database
  PerlSetEnv OCS_DB_USER ocs
  # Password for user
  PerlSetVar OCS_DB_PWD password
  :

 ・OCS Inventory-NG Agent for Windowsのインストール

 公式サイトより、OCS Inventory-NG Agent for windowsをインストールします。
 ただし、今回使用した、debian wheezyのパッケージは、2.0.5となりますので、対応したバージョンをインストールする必要があります。


ダウンロードしたzipファイルを解凍し、インストールを行ってください。

4.OCS Inventory-NGの操作画面例


 AgentをインストールしたPCより、一定時間毎に情報が送られてくると、操作画面には以下の様に情報が表示されます。


対象のPCをクリックすると、詳細の情報が表示されます。


操作画面メニューの日本語対応はしていませんが、入手したデータは表示されています。


5.さいごに


今回は、オープンソースの資産管理システムである、OCS Inventory-NGについて、debian wheezyのパッケージでのインストールおよび、agentっとの連携までを試しました。
agentの最新バージョンを使用する場合は、パッケージではなく、最新バージョンのサーバープログラムが必要となります。
IT資産管理システム、GLPIとの連携については、次回にまとめました。

[.testted] GLPI + OCS Inventory NGによるIT資産管理 [Debian Wheezy][AX3]

2013-11-25

OpenBlocks 600/600D用 Debian7ベース ファームウェア β版の公開

こんにちは。OpenBlocksファミリの開発・技術担当の木村です。
長らくお待たせしてしまいましたが、OpenBlocks 600 及び 600D に適用可能な、Debian7ベースのファームウェアを公開いたします。なお本ファームウェアについては、次の制限があることがわかっており、β版としての扱いとなります。

  • IPv6を使うには、インタフェースをallmultiにしなければならない (従来からの制限)
  • apache2パッケージで導入したhttpdが起動しない (ソースからのコンパイルであれば起動可。他にも同様の事例が予想される。)
  • 処理内容によって、10~30%程度のパフォーマンスダウンが見込まれる(ベンチマークに基づく)

適用方法

 

OpenBlocks 600(SSD/Linux搭載) への適用

http://openblocks.plathome.co.jp/support/guide/600d/for_obs600_user.html
※ ファームウェアファイル名は適宜読み替えてください

OpenBlocks 600D(Debian搭載) への適用

http://openblocks.plathome.co.jp/support/guide/600d/verup_to_6.html
※ Debian5からDebian6への更新方法ですが、ファームウェアのファイル名以外は同様の操作です。適宜読み替えてください

ダウンロード

http://openblocks.plathome.co.jp/support/software/600d/


  

2013-10-04

OpenBlocks A7のGPIOポートについて [A7]

OpenBlocks A7のGPIOポートの仕様は、A6と異なり、内部のピンにより7bitの入出力のサービスを行います。 (A6は、背面より、8bitのGPIO入出力をサポートします)


現在マニュアル記述はしておりませんが、以下のページにて仕様を暫定公開しています。

OpenBlocks A7 FAQ: GPIOポートは利用出来ますか?

--
GPIOポートは利用出来ますか?
外部には出しておりませんが、基板上にご用意しております。
ボタン電池の側にある、J202ポートがGPIOポートとなります。

ピン配置は、以下のようになります。

型番/メーカー: A1-10PA-2.54DSA(71) / ヒロセ電機

1: MPP17(GPIO_17)
2: MPP7 (GPIO_7) ※PD禁止
3: MPP29 (GPIO_29)
4: MPP28 (GPIO_28)
5: MPP35 (GPIO_35)
6: MPP34 (GPIO_34)
7: MPP40 (GPIO_40)
8: 未使用
9: 外部リセット入力
10: GND

ピンの配置
| 9| 7| 5| 3| 1|
|10| 8| 6| 4| 2|

--

内部ピンのみによる出力ということもありますが、A6と仕様が異なりますので、ご注意下さい。

なお、GPIOは、ファームウェアバージョン 3.2.40-2 以降より有効となっています。

操作方法については、Software Design 2012年11月号にて掲載された、以下の記事を参考にしてください。

第4回 GPIOにつないだパトランプで通知する,死活監視システム


2013-09-26

[.tested] PLANEX UE-1000T-U3 Gigabit対応USB有線LANアダプタ [debian Wheezy/Squeeze][AX3][A6][A7]

PLANEX UE-1000T-U3は、ギガビットイーサネット(1000BASE-T)に対応したUSB 3.0/2.0接続の有線LANアダプタです。
Openblocks AX3およびA6/A7での動作検証を行いました。


OBDN技術ブログによる動作検証は、該当するハードウェアの動作を保証およびサポートを行うものではありません。
内容に関するご指摘などありましたら、ブログ記事の担当までご連絡下さい。

<検証環境>

Debian 6.0 squeeze
OpenBlocks AX3/4 kernel: 3.0.6
OpenBlocks AX6 kernel: 2.6.31
Debian 7.1 Wheezy
OpenBlocks AX3/4 kernel: 3.2.40
OpenBlocks A6 kernel: 3.2.40
OpenBlocks A7 kernel: 3.2.40

1. 対応ドライバと事前準備


本デバイスは、ASIX社のAX88179を使用しており、lsusbの結果も、
0b95:1790 ASIX Electronics Corp.
となり、前回検証を行ったLogitec製品と基本的に同一のラインの製品であると思われます。

ドライバの導入に関しては、以下の検証記事を参考にして下さい。

[.tested] Logitec LAN-GTJU3 Gigabit対応USB有線LANアダプタ [debian Wheezy/Squeeze][AX3][A6][A7]

 2. デバイスの使用方法


内蔵のeth0等と同様に、/etc/network/interfacesで起動時の設定を行います。
A6の場合はeth1を新規に記述します。

auto eth1         # 固定アドレスの場合
iface eth1 inet static
     address 192.168.253.254
     network 192.168.253.0
     netmask 255.255.255.0
     broadcast 192.168.253.255
auto eth1         # DHCPを使用する場合
iface eth1 inet dhcp

3. 1000BASE-TXおよび100BASE-TX Hubとのリンクの確認


1000BASE-TXのSwitch Hubおよび100BASE-TXのSwitch Hubに接続し、それぞれ1000BASE-TX、100BASE-TXにてリンクアップし、通信の確認をしました。

2013-09-19

OpenBlocks M2Mゲートウェイオプション [AX3][A7]

先日のOpenBlocks A7モデルのリリースに加え、M2Mゲートウェイオプションのリリースを発表しました。
M2Mゲートウェイオプションは、M2Mを主とした用途において、以下の機能を提供するものです。
  • 3G通信モジュール ( 対応機種: A7/AX3 )
    OpenBlocksをワイヤレスでインターネットに接続できます。固定インターネット回線の敷設が困難な場所などにおけるネットワーク環境構築を実現します。3G(W-CDMA)方式に加え、GSMやGPRSといった世界各国で使用される通信方式にも対応しており、M2Mのグローバル展開に最適です。
    3G通信モジュールは国内・海外のM2M通信サービスに対応しています。
  • RS485モジュール ( 対応機種 A7 )
    RS485コネクターをOpenBlocksへ追加し、RS485インターフェイスを持つ各種センサーデバイスなどから直接情報を収集することが可能です。
本記事では、本オプションの内部実装について、簡単に説明したいと思います。

1. 外観

A7の上部に、RS-485の端子を2系統、背面上部から3Gのアンテナ用端子を配置。
外部アンテナユニットも付属します。


2. 内部

非常にコンパクトなA7筐体ですが、内部には2.5inch SSDを内蔵するスペースがあり、そのエリアとの排他使用となります。
SSDについては、A7は2.5inchSSDのスペースに加え、ハーフサイズのSSDユニットを本体基盤に直接装着出来ますので、ストレージが必要な場合は、ハーフサイズのSSDユニットを利用します。


3Gモジュールは、AX3のPCI-Eコネクタにも装着出来る形状となり、モジュールの裏面にmicroSIMのソケットが配置されています。

 

なお、今回写真公開しているユニットは試作品のものです。

3. 3Gモジュールの仕様について

標準品として用意される3Gモジュールの仕様は以下の通りです。

3G通信モジュール概要(A7・AX3用共通)    

  • 対応周波数帯
    GSM/GPRS/EDGE     850/900/1800/1900 MHz   
    WCDMA (UMTS/HSPA)     800/850/900/1700/1900/2100 MHz   
    LTE     未対応
       
  • 対応SIM形状
    microSIM

  • 対応キャリア (取得済みIOT)
    NTT DoCoMo
    Rogers
    BellMobility
    Telus
    Vodafone
       
  • 認証
    JATE/TELEC、GCF、R&TTE
    PTCRB、FCC、IC、A-tic、
    IDA、Anatel、NCC、CCC、KCC
       
  • アンテナ
    サイズ アンテナ高さ:約116mm ケーブル長:約2,000mm   
    防水規格 IP65

4. 出荷時の制限など

本製品は、WiFi無線ユニット同様、基本的には出荷時のオプションとなります。
A7の場合は、本オプションを使用する場合は、SSDはハーフタイプのものを選択します。
AX3の場合は、PCI-Eコネクタに装着するため、SSDに関する制限はありませんが、PCIスロット数が1であるため、WiFi無線ユニットとは排他使用となります。

なお、国外対応については、それぞれの国に応じた規格の受査が別途必要になります。

2013-09-12

OpenBlocks A7 リリース

OpenBlocks A7をリリースしました。

PoEや3G、RS485に対応しM2Mゲートウェイに最適なマイクロサーバ、 
「OpenBlocks A7」を発表

OpenBlocks A7は、OpenBlocks A6をベースに、堅牢性、耐環境性はそのままに、機能拡張を行った製品です。
A6との違いは、
  • Gigabitイーサネットを2ポートに拡張
  • メインメモリサイズ 1GB (A6は512MB)
  • USB 2.0ポート x2 (A6は1)
  • PoEに対応 (A6は非対応)
  • フラッシュメモリサイズ 256MB (A6は64MB)
  • DIOポートは削除 (A6は8bitDIOポートを装備) 内部ピンにより7bitのサービスを行います。
となり、M2MなどをメインターゲットとしたA6と比べて、旧モデルのOpenBlocks 600Dに近い仕様となり、小規模ネットワークでの様々な運用シーンに対応した設計となっています。
詳細に関しては以下のページをご参照下さい。

OpenBlocks A7 製品ページ

また、全体のサイズも見直しました。
A6も1Uサイズではありますが、それより若干低くなり、LANのポート位置なども変更しています。

・A6シリーズとの比較

A7の内部写真

ハーフサイズのSSDが直接差し込めるソケットを持ち、2.5inch SSDは、専用ケーブルにより接続し、ケース内に内蔵する構造はA6と同様です。

 A6との比較 ( 左: A6 右: A7 )


拡張されたインタフェースの分、部品点数は若干増えています。



インターフェイスが増えたため、600Dと同様に、背面にGbE/RS-232Cポート、前面にコンソールポートおよびUSBポートという配置に変更されました。

また、本体サイズもOpenBlocks 600とほぼ共通となり、ラックマウントキットは600用のものと共用となりました。現在600でお使いのラックマウントキットもそのままご使用になれます。

2. 対応するファームウェア

対応するファームウェアは、Debian 7.1ベースのファームウェアのみとなります。

3. デバイス検証について

検証するハードウェアのベースがA6と同じであるため、殆どの場合において A6/Debian 7.1の検証リストを参考にしていただいて構いません。
実際には、A7向けのデバイスの検証は、A6の検証と同時にA7のES機上でも行っています。 そのため、本記事以降は、検証リストはA6/A7が併記される形で修正されます。

ただし、本製品はメインメモリを1GB搭載していますので、swapを別途設定するような記述に関しては、A7では不要になる場合もあります。

今後は2ポートのネットワークを活用したAP構築や、経路制御系の記事も予定しています。

4. 出荷時期について

製品の出荷は、9月下旬を予定しています。
9/12より、当社法人向け窓口、代理店各社、当社オンラインページにて見積り/予約販売が可能となります。