2013年4月30日火曜日

[.tested] Logitec LAN-W150NU2 Wheezyパッケージ、新カーネルによるデバイス評価およびAP構築 [Debian Wheezy][AX3][A6]

Logitec LAN-W150N/U2WH(BK)は、802.11b/g/nに対応したUSB無線LANアダプタです。
このデバイスに関しては、AX3/A6ともに、Debian 6.0(squeeze)ベースのファームウェアでのデバイス評価は行ってきましたが、先日β公開されたDebian 7.0(Wheezy)環境において、改めて評価作業を行いました。
新環境においては、AX3/A6ともにKernel 3.2.36になるため、本デバイスで採用されているralink RT2870のドライバはリリースしたカーネルによりサポートされ、扱いが簡単になりました。


OBDN技術ブログによる動作検証は、該当するデバイスの動作を保証およびサポートを行うものではありません。
内容に関するご指摘などありましたら、ブログ記事の担当までご連絡下さい。

<検証環境>

Debian 7.0 Wheezy
OpenBlocks AX3/4 kernel: 3.2.36
OpenBlocks A6 kernel: 3.2.36

1. 対応ドライバと事前準備

RT2870を使用しており、AX3のkernel-3.2.36では、rt2800usbドライバでサポートされています。

ただし、このドライバを使用する場合、ralink社のサイトより、
rt2870のファームウェア: rt2870.bin
を取得し、/lib/firmwareの下に置いて下さい。

また、上記ファームウェアはnon-freeのfirmware-ralinkパッケージからも導入することが出来ます。
non-freeパッケージを追加する場合は、/etc/apt/sources.listに、以下の記述を追加します。

deb ftp://ftp.plathome.co.jp/pub/debian wheezy main non-free
deb-src ftp://ftp.plathome.co.jp/pub/debian wheezy main non-free

deb ftp://ftp.plathome.co.jp/pub/debian-security wheezy/updates main
deb-src ftp://ftp.plathome.co.jp/pub/debian-security wheezy/updates main

ralink社のデバイス向けファームウェアパッケージの導入を行います。

# aptitude update

# aptitude install firmware-ralink

dmesgでは以下のメッセージが表示されます。

usb 1-1.1: USB disconnect, device number 3
usb 1-1.1: new high-speed USB device number 5 using orion-ehci
usb 1-1.1: New USB device found, idVendor=0789, idProduct=0168
usb 1-1.1: New USB device strings: Mfr=1, Product=2, SerialNumber=3
usb 1-1.1: Product: 802.11 n WLAN
usb 1-1.1: Manufacturer: Ralink
usb 1-1.1: SerialNumber: 1.0
usb 1-1.1: reset high-speed USB device number 5 using orion-ehci
ieee80211 phy1: Selected rate control algorithm 'minstrel_ht'
Registered led device: rt2800usb-phy1::radio
Registered led device: rt2800usb-phy1::assoc
Registered led device: rt2800usb-phy1::quality

インタフェースはwlan0となります。

2. wpasupplicantパッケージの導入および設定


以下の記事を参照して下さい。

【.tested】Logitec LAN-W150N/U2WH(BK) 無線LANアダプタ [AX3]

上記のドライバにより、AX3、A6においてクライアントモードでの動作を確認しました。

3. アクセスポイントとしての設定方法 (ブリッジ接続)


wlan0およびeth0をブリッジ接続し、hostapdによりワイヤレスサービスを行います。

・事前準備

事前準備として、bridge-utilsパッケージを導入します。

# aptitude install bridge-utils

・ブリッジ(br0)の設定

auto eth0
iface eth0 inet static
address 0.0.0.0

auto wlan0
iface wlan0 inet manual

# Bridge network interface  /* 固定IPアドレスの場合 */
auto br0
iface br0 inet static
address 172.16.12.248
netmask 255.255.255.0
network 172.16.12.0
broadcast 172.16.12.255
gateway 172.16.12.5
dns-nameservers 172.16.12.6
bridge_ports eth0
bridge_stp off

DHCPによりIPアドレスを取得する場合は、br0についての記述を以下のように変更して下さい。

# Bridge network interface  /* DHCPによりホストのIPアドレスを貰う場合 */
auto br0
iface br0 inet dhcp
bridge_ports eth0
bridge_stp off

wlan0のブリッジ設定に関しては、hostapd-1.0が行うため必要ありません。

・hostapd-1.0の導入

Debian/Wheezyパッケージより、hostapdも1.0になっており、今回はバイナリパッケージをそのまま利用します。hostapdパッケージのビルド作業は必要ないため、容易に環境を構築出来ます。

 hostapdパッケージの導入

# aptitude install hostapd

 設定ファイルとして、/etc/hostapd/hostapd.conf を以下の様に記述します。
 <SSID>およびパスフレーズはそれぞれの環境に合わせて変更して下さい。

interface=wlan0
bridge=br0
driver=nl80211

country_code=JP
ieee80211d=1

ssid=<SSID>
channel=6
hw_mode=g

wpa=2
wpa_passphrase=<設定するパスフレーズ>

wpa_key_mgmt=WPA-PSK
rsn_pairwise=CCMP

ieee80211n=1
wmm_enabled=1

起動方法は以下の通りです。

# hostapd -B /etc/hostapd/hostapd.conf

自動起動する場合は、/etc/default/hostapdの以下の部分を修正してください。

DAEMON_CONF="/etc/hostapd/hostapd.conf"

4.さいごに


3.2.36カーネルへの移行および、Debian Wheezyによるパッケージのバージョンアップにより、ralink rt2870チップセットを使用したAX3およびA6のAP構築が簡単に行えるようになりました。

また、開発環境をお持ちの方は、最新版のhostapd-2.0のセルフビルドの方法に関しては、
[.tested] LAN-W150NU2 / hostapdによるWifiアクセスポイントの構築 [AX3]
にて公開しています。

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